「書く速さ」は何によって決まる?
ライターにとって、「1時間にどのくらい書けるか」は収入に直結します。
例えば、わかりやすく1文字1円とした場合、2000文字の記事が1時間で書ければ時給2000円だけど、3時間かかってたら時給666円。月収で考えるとすごい差ですよね。
ただ、「書く速さ」って、能力や技術的なものだけでなく、集中できるかどうかによってすごく左右されます。
いや、むしろ「集中できるかどうか」の割合の方が大きいかも。
私は、人が後ろでパソコンの画面を見ていると思うと、気になって何も書けなくなってしまうタイプです。
仕事部屋がないので台所のテーブルでいつも書いてますが、家族が行き来する時間帯は、守秘義務のあるお仕事でなくても、後ろを誰かが通るだけでもなんとなく手を止めて、画面を最小化してしまいます。
今までは外で働いて家で副業としてライティングをしていたため、常に側に誰かがいる状態だったのですが、この春(2018年4月)ライターとして独立し、一人で長時間書く時間ができました。
これで集中して書ける…!
と喜んだのもつかの間。
なんと、一人でも集中できない時、あるやん!
なかなか取り掛かれずにそのへんの掃除を始めたり、無理やりパソコンに向かっても手が進まなかったり…という日が時々あり、これでは収入も上がらない…限られた時間で最大に書けるような方法があれば…!と思っていました。
作業マラソン(ポモドーロ・テクニック)を実際にやってみた!
7月に、イケダハヤトさん主宰のブロガーのコミュニティ「ブロガーズギルド」に入らせてもらった私ですが、コミュニティ内には、さらにいくつも「部」があるんです。
◇ブロガーズギルドについての記事はこちら ↓
さて、私が入部している「ライター部」で、部長のやめたろーさんが、ある時「みんなで作業マラソンをしませんか?」と提案してくれました。
「作業マラソン」とは、みんなで決めた時間にいっせいに作業開始→25分でストップ、5分休憩→25分作業、という流れ。
ライター部なのでライティングの仕事や、ブログ執筆、または個人的な作業(レシートの整理とか、アイロンがけとかでも・笑!)など、決めた作業を他のことをせずに集中してやるというもの。
ご存知の方もいるかと思いますが、「ポモドーロ・テクニック」として知られる仕事術です。けっこう「”ボ”モドーロ」とか「ポモロード」とか間違えて覚えてる人も多いですが、「ポモドーロ」です(笑)。
エンジニア・起業家・作家のフランチェスコ=シリロ氏が考案したもので、由来は、トマト型のキッチンタイマーを使っていたことからきていると言われます。「ポモドーロ」はトマトソースのパスタですもんね。
時間を区切ることで集中力が増し、「もうちょっとやりたいな」と思っても25分でいったん休憩を入れることで、結局疲れずにモチベーションが維持できるそうなんです。
やってみたいなと前から思っていたので、喜んで参加させてもらいました。
いざ、ポモドーロ・テクニックをやってみて気付いたこと
さて、部長の合図で、いよいよ第1回の作業マラソン開始です。
私は翌日納品の記事が4本あったので、そのうちの1本を書き終えるのを目標にしました。
ところが!
開始後5分ほどで、ここどう書こう…と一瞬停滞した瞬間、無意識にメールチェックでもしようかなとか、さっきツイッターでつぶやいたこと反応あるかなとか、手が別のタブをクリックしようとしてるのに気づきました!
すぐに、「あ、今は作業以外しないんだった」と思い直し、書くことに戻ったのですが、また5分もしないうちに、お茶でも淹れようかな…と無意識に思って立ち上がりかけるんですね。
これにはびっくりしました。
いつも、「キリのいいところで中断して他のことをしている」と自分では思い込んでいたけど、実は、「少しでも行き詰まると中断している」というのが実態だったとは!
作業に戻ることは、自分の停滞や小さな段差を苦労して乗り越えること。自分でもそれが分かっているから、なかなか作業に戻れずウダウダと他のことを続けてしまいがちになるんですね。
勤めに出ていたときは、自分で考えたり何かを生み出す仕事はそう多くなく、様式に従ってきちんと仕上げる仕事が中心だったので、オートマチックに1時間でも2時間でも作業していられました。
だから自分がこんなにも、ちょっとした段差を上がれない時にエスケープする人間なんだと分かり、情けないことひとしきりです。
作業マラソン、みんなでやるとメリットが多い
少し停滞するとすぐに逃げ出そうとするこんな私でも、今、他のメンバーも集中して自分の仕事をしている!と思うと、誰も見ていないのに、自分もがんばろうと思えるのが本当に効果大ですね。
さらに、終了時間に記事を書き終わりたいという気持ちが出てきて、「AとB、どっちの表現にしよう」と迷った時の判断スピードも倍速くらいになってる気がします。
結果、時間を特に決めずに書いたのであれば1時間以上かかっていたかもしれない記事が、50分でほぼ完成するという、目に見えて作業効率・スピードアップができたのでした。
そして、このポモドーロ・テクニックは1人でやっても効果的なのですが、作業マラソンで実はすごく楽しいのが休憩時間。しーんと集中した時間から一転、「もう25分?」「あっという間!」などワイワイと書き込みが重なり、ほんとにこれは体験してみないと分からなかった楽しさでした。
私は、バレーボールみたいに臨機応変に仲間の動きを見て合わせるような仕事は、実はちょっと苦手なのですが、自分の作業を自分のペースでやりながら、周りの人とコミュニケーションするのはすごく合っていると思います。
この「作業マラソン」は、まさにその状態で、会社勤めと在宅ワークのいいとこどりという感じです。
- みんなが頑張っているから自分も頑張ろうと思える
- 区切りがあるから執筆スピードが上がる
- 判断スピードも速くなる
- 休憩時間も楽しく孤独感がない
作業マラソン、こんな人にもおすすめ
そもそも、「フリーランス」「在宅ワーク」といっても、人と接するのが心底苦手だからその働き方を選んだという人は意外と少ないのではないでしょうか?
夫の転勤でパートを転々とするより続けられる仕事がしたいからとか、通勤や家族との時間が欲しいから会社勤めをやめて在宅で働いているだけ、という人も多いはず。
私も、独立して以来、時間的にも仕事内容もいいことばかりなのですが、唯一、職場での昼休みのおしゃべりがなくなったのが寂しいんです。
なので、私みたいな人には特に「作業マラソン」おすすめします。
作業マラソン/作業ソン/ポモドーロ・テクニック、一緒にやる相手がいない時はどうしたらいい?
そんなこと言ったって一緒にやる相手がいないよ、という方は、ぜひブロガーズギルドの「ライター部」へ!(笑)
登録無料だし、他にも「プログラミング」「カメラ」「読書」「Vtuber」「インスタ」など色々な部があって好きなだけ入れるので、一度のぞいてみて下さい。
さらに、2018年12月から入った、ライター佐々木ゴウさんのオンラインサロン「ゴウサロン」でも「作業ソン」がほぼ毎日開催されています。
こちらの方は、24時間、誰かが「スタート」すれば始まる感じなので、よく「1本だけ」など気軽に合流させていただいてます。参加人数も多め。
ちなみに、「ゴウサロン」は定期的に新規入会受付があるのですが、毎回数分間で定員に達してしまうという秒殺人気サロンなので、どうしても入りたい!と思う方は、
- ゴウさんをTwitterでフォロー
- ゴウさんの@LINEに登録
- ゴウさんのライター入門講座「ゴウフリ」に参加
…すると、いち早く募集のお知らせがもらえます。
特に上の二つは無料でできるし、サロンに入らなくてもこれだけで「え?教えちゃっていいの?」という有益情報を流してくれることもあるので、ライターさんはやっておいて損なしです!
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佐々木ゴウさんのTwitter → https://twitter.com/goh_ssk
佐々木ゴウさんのブログ → https://go-writing.com/
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おわりに・作業マラソン(ポモドーロ・テクニック)をさらに効率アップする技
最後に、ポモドーロお役立ちテクニックを一つ。
ポモドーロ・テクニックで、さらに休憩後の作業効率をアップするには…
25分間の作業時間がきて、休憩時間に入る時、
「単語の途中で入力を止める」!!
がポイントです!
「休憩時間に入る」なら、「きゅうけいじか」くらいで。
再開後、単語の続きを入力することで、すっとさっきの続きに戻れますよ!