中学校の生徒会選挙に立候補する時に書く「自己PR(立候補志願書)」。
今回は、私が自分の娘にアドバイスした内容をもとに、プロライターによる「長所が伝わる立候補志願書の書き方」をレクチャーします。
自分の長所や志望理由は一人ひとり違うので、誰かの書いたものをそのまま使うことは不可能。
私も、娘にはあくまでも書き方だけをアドバイスし、内容についてはノータッチでしたので、完成形が記事内に書かれているわけではありません。
あらかじめご了承下さいませ(^^;)
立候補「志願書」「届出書」「自己PR」とは?
多くの公立中学校では、2学期に次期生徒会選挙が行われます。
(※1学期に選挙が行われたり、半年ごとに生徒会・各委員とも総入れ替え制だったり…という学校もあります。)
私の中1の次女は、以前から「中学校に入ったら生徒会活動をやってみたい」と言っていたのですが、いよいよ立候補することを決意。
自己PRと志望動機を伝える「立候補志願書」なるものを書くことになりました。
学校から持ち帰ってきた「志願書」は、A4サイズに約20行の記入スペースがあるもの。
(↓イメージ)
娘の中学校の場合、生徒会長だけは演説と生徒の投票で決まりますが、それ以外の役職は、志願書を提出後、4人の先生と面談。
志願書の内容をもとにした1分間の自己PRと質疑応答によって選抜されるそうです。
この20行で、自分の長所や、生徒会役員としてぜひ活動してほしい!と思われるような熱意とビジョンを伝えなければなりません。
「立候補志願書」の事前準備→コピーを取ろう
立候補志願書は、親の署名欄もある公式の書類。
あとで修正を加えることができないようにペンで書き、修正部分は印が必要だそうです。
いきなり本番を書き始める人は…なかなかいないと思いますが、もしそのつもりだった人はちょっと待って!
事前に、下書き用のコピーを2~3枚とっておきましょう!
それから、古いプリントの裏側など、いらない紙も何枚か用意しておくと良いです。
さあ、「立候補志願書」の内容を考えよう→書きたいことはグループ分け!
下書き用コピーが用意できたら、いよいよ内容を考えていきます。
…が、いきなり書き始めるのはまだ早い!
まず、いらないプリントの裏で良いので、「この志願書で伝えたいこと」を大きくグループに分けて書いてみましょう。
これをやっておくとあとが100倍楽ですよ。
…というより、やっておかないと100倍苦しみます(笑)!
娘に、何を伝えようと思う?と聞いてみると、
- 自分の長所や性格
- 生徒会に入ったら○○をやってみたい
- 先輩たちの活動を見てやりたいと思った
…とのこと。
まず、それを紙に書きます。
あと、現生徒会長が同じ部活の先輩なので、
「オレは最後に、理屈抜きでやりたい!とにかくがんばる!的なことをダメ押ししたよ」
とアドバイスをくれたそう。
私もそうしようと思う…と言うので、それも書き加えます。
私からは、
「”やりたいこと”を実現するために、これまでの実績を添えると説得力が出るんじゃない?」とアドバイス。
さらにそれも書き加えていきます。
これで、1枚の紙に、伝えたいことのグループが5つ揃いました。
順番も並べ替えて…
- 長所
- 志望動機
- これまでの実績
- これからやりたいこと
- 熱意
それぞれ、何行くらいになりそうか、コピーした下書き用紙に書き込んでみます。
- 長所・性格(5行)
- 志望動機(3行)
- 経験・実績(5行)
- それを生かしてやりたいこと(5行)
- 最後に熱意を1文アピール(2行)
いよいよ「立候補志願書」の下書きを始めます
作った構成を元に、いよいよコピーした紙に、下書きの文章を書いていきます。
書き終わったら、ざっと読んでみて、全体の流れがスムーズかどうか確認します。
ここで、娘の下書きも、志望動機が唐突な感じだね…と親子ともに思ったので、後半に回しました。
次にボリューム感(行が余る・足りないなど)を見て、言葉足らずなところは意味が通じるように説明を足したり、同じことを繰り返している部分は削ったりして、全体の行数がほぼ20行におさまるように調整します。
誤字脱字や、文法がおかしくないかもチェックします。
私が小学校の児童会で学んだことは、○○ということを学びました。
「学んだ」が2回出てきてしまっていますね。
正しくは以下のようになります。
私が小学校の児童会で学んだことは、○○ということです。
または
私は小学校の児童会で、○○ということを学びました。
「生徒会立候補志願書」娘の質問&私の回答
書きながら、娘からいろいろ質問が出ました。
それに対する私の回答はこんな感じです。
だから、
最初は「はじめに、私の性格や長所を述べたいと思います」
次の段落では「次に、これまでの経験から~」
「最後に、上記のことを生かして~」とまとめればいい。
シンプルでしょ?
※途中もっと段落が多くなる時は、「また」「他にも」と増やしていくことも可能ですよ。
長さにもよるね。
長い場合は読みやすくするために使うのがおすすめ。
短い場合は地の文に混ぜてもOK。
ただし、短くても強調したいことであれば、あえて「」でくくるのもあり。
とりあえず下書きでは「」をつけておき、最後に全体のバランスを見て、取るかつけるか決定するといいよ。
学んだ内容によって使い分けてみて。
「主張の強い人の意見だけを聞くのではなく、発言しない人の思いを聞き取るのが大切だ」などのストーリー性のある内容ならば「こと」を使った方がよく、「協調性」「透明性」といった単語なら「もの」と書いた方がよい。
と言った時点で娘が自分で気づきました。
おわりに:「生徒会立候補志願書」おすすめの書き方はこの流れ!
今回は、中学校の生徒会の「立候補志願書(自己PR)」の書き方について、実際に娘にアドバイスしたときの様子を再現してみました。
もう一度流れをまとめると、
- 本番用の用紙をコピーしておく
- いらない紙にざっくりとした構成を書く
- 構成を元に、コピーした紙に下書きを書く
- ボリューム感(行が余る・足りないなど)をチェック
- ざっと読んでみて、全体の流れがスムーズかどうか確認
- 誤字脱字、文法がおかしくないかチェック
- 清書
という感じです。
最初に書いた通り、具体的な「私の長所」「やりたいこと」は1人1人違います。
でも、流れはみんな同じ。
いきなり書き始めるよりも、こんな風にざっくりと書き出してから組み立てるほうが結局早く、いいものが書けるので、ぜひこの方法、試してみて下さいね!