日本では10歳になった日から10代
もうずいぶん前の話ですが、長女が10歳の誕生日に、
「今日から私も10代」って言ってきて。
おお、まだ小学校4年生の子どもだけど、たしかに10代だ。と思った覚えがあります。
自分の子ども時代を思い出してみると、10歳はぜんぜん節目でもなんでもなく、小学校高学年になると、ひたすら13歳になるのを心待ちにしていたっけ。
当時の自分にとっては、11歳と12歳まではまだ子どもで、13歳になったら大人っぽいお洒落とか恋愛とかピアスとか(してないけど)する資格が与えられるって勝手に思い込んでました。
なんでだろう。
思い出せないけど、たぶん、海外の小説か何かでそういうのを読んだんじゃないかと思います。
英語では13歳から10代!
それで気付いたのですが…英語の「ティーンエイジャー/Teen-ager」って、「13歳/thirteen」からなんですね!
- 10歳…ten(years old)
- 11歳…eleven
- 12歳…twelve
言語に表れる、国ごとの分化や価値観
日本でも、京都を中心に「十三詣り」という風習があるので、13歳が子ども時代から大人へ向かう節目だというのは共通なのかもしれません。
でも、やっぱりコトバにはその言葉を使う国や人々の分化・価値観が表れるので面白いですよね。
Q: 中国語で、誰かのことを「奇」な人だ…と称した場合、次のうち、どんな人だと言っているでしょうか?
- 馬鹿正直な人
- 警戒すべき人
- 見どころのある人
- かわいそうな人
- 風変わりな人
答えは…
↓
↓
↓
(3)の、「見どころのある人」
なんですね~!
パッと見、(5)の「風変わりな人」だと思ってしまいませんか?
たしかに「奇」には「人と違う」という意味はあるそうです。
しかし、「出る杭は打たれる」日本とは違って、中国では人と違うのはむしろ良いこと。
「奇」は、「あの人は変わってて見どころがあるね!」というほめコトバになるのですね。
英語だと「unique」に当たるのかな?
日本語で「ユニークな人」というと、「ちょっと変わった面白い人」くらいで、あまり賞賛の意はないと思いますが、英語の「a unique person」は「この人しかいない!」的な、特別な価値のある人…という意味になってきます。
日本人の感覚で「奇」は、英語では「strange(奇妙な)」に該当するでしょう。
日本語の10代の由来は?
そもそも「10代」自体、日本に昔からあった言葉なのか、明治時代に外国語をバンバン日本語化した時に生まれたものなのか、気になって調べてみたのですが、今さっとネットで見ただけでは分かりませんでした。
「十代将軍・徳川家治」という使い方は古来からあるだろうけど、それは意味が違うし(^^;)
うーん、図書館行ってくるか~。また分かったら追記します。